細菌性膣症について
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どんな病気?
オリモノの善玉菌(乳酸菌)の働きが低下し膣内のアルカリ度が進み、有害な菌が増殖した状態を細菌性膣症といいます。これは性感染症ではありませんが、性的活動と関連の深い病気です。
- 疲労・過労・睡眠不足などのストレス □ホルモンバランスの乱れ
- 食生活の乱れ(緑黄色野菜・ビタミンB不足など)□腸内フローラの乱れ(腸内悪玉菌の増加)
- 月経、 □抗生物質の使用、 □妊娠、 □ステロイドホルモンの使用、 □糖尿病、
- 保湿・保温力のあるナイロン性の下着の着用
症状は?
オリモノに臭いがでたり、水っぽくなったり、黄色や黄緑色になってきます。約50%の方は無症状です。外陰部にかゆみが出ることがあります。妊娠中の女性がかかると流産・早産の危険を高めることがあります。
病院での治療はどうするの?
基本的には2~3回の通院で改善します。
1回目 初診時
まず、膣内の洗浄をして汚いオリモノをできるだけ取り除きます。
次に抗菌剤の膣錠と膣内の善玉菌を増殖させる働きのある乳酸菌の膣錠を挿入します。
これは1週間かけてゆっくり膣内で溶けて3~4日間、ラムネを溶かしたような白いツブツブのオリモノが出てくるかもしれませんが、治療の影響なので心配はいりません。抗生物質と乳酸菌の内服薬を1週間分処方します。これで約1週間後には自覚症状の9割は改善します。
2回目の診察時
2回目 初診から1週間後、もし生理中なら生理が終わってから1回目と同じ治療をします。
※しかし他の膣炎も併発していたり、上記の生活習慣が改善されないと治療に時間がかかったり、再発を繰り返しやすくなるので以下のことに気をつけてください。
食事で気をつけることは?
- 食べたほうがよいもの(○)⇒プレーンヨーグルト、乳酸菌、ビタミンBを含むもの、緑黄色野菜
- 避けたほうがよいもの(×)⇒砂糖、チーズ、アルコール、チョコレート、ハム、炭水化物(白米、パン、うどん、パスタ、じゃがいもなど)の過剰摂取
他に気をつけることは?
1. 外陰部は石ケンを使用せず指で軽くこすりお湯で流す程度にします。粘膜に必要な脂分を洗い流すとかえって炎症をひどくするからです。
2. 下着は通気性のよいコットン素材のものにしピッタリしたガードルやジーパンは避けましょう。
3. 治療中のSEXは中止して下さい。精液はアルカリ性のため細菌性膣症を悪化させます。
4. 風呂場、タオル、食器の共用で感染することはまずありませんのでご安心ください。
5. 治療中の入浴(ただし診察当日は避けてください。)は差し支えありません。
こちらのブログでは、女性の身体の悩みを解決する考え方をまとめていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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執筆 : Yukari Ladies Clinic