高プロラクチン血症について
プロラクチンは主に母乳に関係するホルモンです。
プロラクチンの作用によって乳腺が発育し乳汁が作られます。母乳をあげている間は、母体のためにすぐ妊娠しないような体の状態になります。
この妊娠を妨げる働きをするのがプロラクチンです。したがって、授乳期以外でプロラクチンが高いと妊娠しにくくなります。このホルモンは脳の下にくっついている下垂体というところから分泌されています。
※血中のプロラクチン値は、正常月経周期の女性では15ng/ml以下です。
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高プロラクチン血症どういう症状がでるのですか?
- 生理不順(無月経・無排卵・稀発月経・不正出血)
- 乳汁分泌(乳首から汁が出ること)・胸の張り・胸のしこり感
- その他(骨粗しょう症 etc)
高プロラクチン血症の原因は何ですか?
- なんらかの肉体的、精神的ストレスなど
- 薬剤性(ドグマチールなどの胃薬、精神安定薬など)
- 多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせい らんそうしょうこうぐん)
- 甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの低下)
- 下垂体腺腫(脳腫瘍)⇒この場合、プロラクチンの値が100以上超えることが多い
治療法はどうするのですか?
① 1年以内に妊娠を望まない場合
- 低容量ピル(OC)⇒乱れたホルモンのバランスを整えていきます。生理不順や不正出血は多くの方が3ヶ月以内に改善していきます。そして継続して服用することにより妊娠しやすい身体にしていきます。
- 漢方薬⇒低用量ピルが服用できない方や低用量ピルと併用して使用することがあります。
②1年以内に妊娠を望む場合
プロラクチンを下げる薬を内服します。そうすると、排卵しやすくなります。さらに排卵しやすくするために排卵誘発剤を併用することもあります。
こちらのブログでは、女性の身体の悩みを解決する考え方をまとめていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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執筆 : Yukari Ladies Clinic