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不正出血とは?|考えられる12の原因と治療について

不正出血とは?|考えられる12の原因と治療について

ホルモンの異常やさまざまな病気により、生理時以外に性器から出血することを不正出血といい、婦人科受診の理由で「生理不順」「おりもの異常」と並んで多い症状です。大量に鮮血が出るような場合はもちろんのこと、おりものに少量の血が混ざっているような場合も不正出血です。不正出血には、膣や子宮、卵巣などに何らかの病気があるために出血する「器質性出血」や、病的な原因はなく、ホルモンバランスの乱れによっておこる「機能性出血」、また、中には心配のない不正出血もあります。ただし、自己判断は禁物。不正出血はすべて「異常」と考え、出血の量や回数、ほかの症状の有無にかかわらず、一度でも不正出血があれば、すぐに当クリニックまでご相談ください。

不正出血の種類

器質性出血

膣や子宮、卵巣などに何らかの病気があるためにおこる出血です。代表的な病気には、子宮筋腫、子宮内膜症、膣炎、子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がんなどがあります。膣炎や子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープなどがあると、性交時に出血することが多くなります。

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機能性出血

病的な原因がなく、ホルモンバランスの乱れで起こる出血で、ホルモンバランスが不安定な思春期や更年期に多くみられます。ダラダラと出血が続く無排卵月経や、生理前に少量の出血が続く黄体機能不全などがあり、脳下垂体や卵巣など、ホルモンの分泌に関係している器官の働きが落ちているなどのトラブルが考えられます。

中間出血

生理と生理の間の排卵期に、卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下するために起こる出血です。中間期出血自体は病気ではありませんが、気になるときは基礎体温をつけて出血の時期を確認しましょう。ちょうど排卵の頃にいつも出血するのであれば、ほぼ中間期出血ですので、心配はありません。毎月出血する場合は、ピルで内膜を薄くすることで、改善をはかることができます。

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その他の出血

  • 受精卵の着床(妊娠)によって起こる出血
  • 甲状腺ホルモン異常の病気などによる出血
  • 性交のあと膣の一部が傷ついたことによる出血など

不正出血の部位と原因

不正出血を起こす病気は数多くあります。自分ではどこからの出血かわからないことが多く、実は尿や肛門からの出血のこともありますので、正確な診断のためにも受診をお勧めします。

卵巣機能不全による出血(機能性出血)

無排卵月経や黄体機能不全など、ホルモン分泌に関する部位の不調によって出血します。

粘膜下子宮筋腫

子宮の筋層から内腔に向かって突き出る筋腫。月経時の出血が多くなり、不正出血もよく見られます。ピルで出血をコントロールするか、手術で筋腫を取り除き治療します。

子宮内膜ポリープ

子宮の奥にできるポリープ。ほとんどが良性ですが、子宮体がんがポリープ状に発達することもあるので、悪性でないかどうか、検査をしておく必要があります。手術で取り除く方法と、ピルなどによる薬物療法で治療します。

子宮内膜炎

子宮内膜に細菌が入り込むことによって起こる炎症。下腹部の痛みや腰痛、膿の混じったおりものが出て、発熱を伴うこともあります。

卵巣腫瘍

卵巣にできる腫瘍の総称。全世代に発生する可能性がありますが、原因は不明です。

子宮体がん

子宮体部の子宮内膜から発生するがん。多くの場合、不正出血や血性のおりものなどの症状が出ます。

頸管ポリープ

子宮頸管の粘膜が増殖してできる良性の腫瘍。腔内に突き出ることもあり、わずかな刺激で出血します。放置しても大きな問題にはなりませんが、たびたび出血する場合は、切除してもらった方が安心です。

頸管の炎症

子宮頸管に細菌が入り込むことによって起こる炎症です。

膣部びらん

子宮頸管が赤くただれた状態。病気ではありませんが、性交時に出血したり、感染が起こりやすくなり、炎症を起こすこともあります。

子宮頸がん

子宮の入口付近から頸管に発生するがん。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が大きな原因です。

膣炎

原因や種類はさまざまで、一般細菌による細菌性腟炎、トリコモナス原虫によって起こるトリコモナス膣炎や、カッテージチーズのようなおりものが増加するカンジダ膣炎、女性ホルモンの減少による萎縮性(老人性)膣炎などがあります。

膣がん

膣壁に発生するがんです

不正出血の治療

大きな病気の可能性も

不正出血は、子宮がんなど大きな病気が隠れている可能性もあるため、十分に注意が必要です。不正出血があった場合は、必ず診察を受けるようにしてください。

検査は原因によってさまざま

不正出血の場合、疑われる病気によって、さまざまな検査があります。また、一度の検査で異常が見つからなくても、不正出血を繰り返す場合は、ごく初期の病気が潜んでいることもあります。検査を繰り返したり、以前の状態と比較することで診断できることもありますので、同じ病院で変化を見るようにしましょう。

不正出血の場合は、出血の様子だけを見て、病気かどうか、自己判断を行うことは大変危険です。原因を特定するためにも、不正出血があった場合は、必ず診察を受けるようにしてください。

不正出血は、子宮がんなど大きな病気が隠れている可能性もあるため、十分に注意してください。自分の体調やホルモンバランスの乱れだと簡単に片付けず、当クリニックにご相談ください。

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