副皮(ふくひ)切除
副皮(ふくひ)とは?
副皮(ふくひ)とは、小陰唇と大陰唇の間にあるヒダ状の皮膚のことを指します。副皮という名称は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、この名称は解剖学的な正式名称ではなく、いわゆる俗称であり、小陰唇と区別がつきにくいため、混同されている場合も多くあります。
また、副皮はすべての人の女性器にあるわけではなく、全く無い方や2重・3重にある方、片方だけある方など、個人差が大きいことが特徴です。
どのような治療ですか?
副皮は個人差が大きく、どのような形であっても異常ではありません。そのため、必ず手術が必要というわけではありませんが、ヒダの間には汚れや垢がたまりやすいため、ニオイや炎症の原因となる場合があります。
また、見た目が悪い、左右のバランスが悪いということが、コンプレックスになっている方もいらっしゃいます。
副皮切除術は、このように、ニオイ、炎症、コンプレックスなどの女性特有の悩みを解消するために、余分なヒダを切除して、女性器の形を整える手術です。副皮切除は、小陰唇縮小と同時に行うとより効果的です。
手術前には大きさや形など、患者様のご希望をしっかりと確認します。また、傷口は何層かに分けて丁寧に縫合します。血流が豊富な場所のため、傷跡が残ることはほぼありません。
どのような症状に適していますか?
- 女性器の外見(左右差、形のいびつさなど)が気になる
- 介護を受ける時のために、見た目を整えたい
- 炎症を起こしやすい
- 汚れが溜まりやすく、ニオイが気になる
- 納得のいく形に整えたい
治療の流れ
1.診療予約
手術のご相談、ご予約はお電話のみで受付しております。診療時間内に直接お電話でご確認ください。
なお、現在手術の予定が混みあっており、診察のご予約日目安は手術希望日の2~3ヶ月前となっております。
TEL : 078-391-7887
- 診療状況などでご予約いただいた時間に診察できない場合もございますが、ご了承ください。
- 本施術は完全予約制で行っています。まずは、ご予約のお電話をお願いします。
- 美容婦人科のご予約はお電話でのみ承っております。
2.デザインの相談と手術日の決定
診察時に副皮の大きさを確認し、希望の大きさ・形をご相談ください。
ご相談内容と患者様のご都合に合わせて、手術日の日程を調整させていただきます。
3.手術当日
①麻酔(表面麻酔と局所麻酔)
術後の疼痛緩和と止血効果を上げるため、局所麻酔を行います。
②切除と処置
ご希望の大きさ・形になるよう、余分な部分を切除します。
切除には婦人科の子宮頚部円錐切除術、子宮筋腫核出術、子宮腺筋症核出術等の手術にも使用されている低電圧高周波メスを使用します。止血とともに切開ができるため、出血がほとんどありません。そのため縫合する必要がなく、術後の痛みも軽減します。(一部例外は除く)
例外的に縫合する場合には、吸収が早く、組織に反応を残しにくい比較的早い日数で吸収される吸収糸(溶ける糸)を使用するため、術後に傷跡が残りにくく、 局所の炎症を最小にすることができます。
傷口の縫合は縫合糸が少なく、強く締めすぎず、創面を優しく合わせる様に縫合することで、患部の血行を良くし、炎症も少なく創傷治癒が良好となります。
高周波の熱エネルギーにより皮膚真皮層のコラーゲンを増生させ、赤ちゃんの様なハリのあるなめらかで、ほんのりピンク色で、ふっくらとした小陰唇に生まれ変わります。
4.アフターケア
当クリニックでは、手術後最低2回の検診を受けていただきます(検診費用は手術料金に含まれています)。
特に、術後7日以内の検診は、必ず受けて頂いております(遠方から来院の方にもお願いしております)。
産婦人科専門医(女性の外性器・内性器を機能的・形態的に熟知した医師)である院長が、相談・手術・アフターフォローまで責任をもって担当しますので、安心してご相談ください。
治療料金
副皮切除手術(片側) | 99,000円(税込) |
---|---|
副皮切除手術(両側) | 154,000円(税込) |
※ 上記料金には、いずれも局所麻酔、手術、検診2回分の料金を含みます。
治療後の注意点
- 傷をきれいに治すため、縫合はできるだけ強く締めつけないよう行うようにしています。そのため、手術後出血することがありますが、数日で出血はなくなりますので、心配ありません。
- シャワーは手術当日より可能ですが、入浴は医師の指示があるまで控えてください。
- 自転車、バイクなど、直接患部に刺激となるようなことは3週間控えてください。内出血をして傷が異常に腫れて、仕上がりに影響がでることがあります。
- 激しい運動は、4~6週後から可能です。
- 性交は4週目までお控えください。
- 腫れは4週目くらいでほぼ落ち着きます(個人差があります)。
※ 上記はいずれも標準的な場合で、個人差があります。
治療を受けられる際にあたって心配なのは、手術の痛みだと思います。手術前に、局所麻酔の痛みを和らげる表面麻酔のクリームを塗って頂きます。その後、局所麻酔を注入しますが、少しチクッとする程度です。一旦、麻酔が注入されると手術中は痛みをほぼ感じません。
どうしても不安な方、完全に無痛をご希望の方は静脈麻酔(50,000円/税別)を併用する方法もあります。