ピルに関するQ&A
処方について
ピルは、薬局で買うことができますか?
医師の処方なしでは、ピルを買うことができません。
ピルを処方してもらうのに、検査は必要ですか?
初回のみ診察が必要です。検査希望しなければ、内診の必要はありません。血圧測定のみで処方可能です。
子宮頸がんの検診など、最低でも年に1回は婦人科検診を受けましょう。
子宮頸がんの検診など、最低でも年に1回は婦人科検診を受けましょう。
ピルの処方には予約が必要ですか?
初回のみ予約(診察)が必要です。
2回目以降の処方希望時は、予約なしで購入いただけます。
2回目以降の処方希望時は、予約なしで購入いただけます。
避妊目的以外でも処方してもらえますか?
もちろん可能です。避妊以外にも、生理痛の軽減や生理不順の改善など、さまざまなメリットがあります。
ピルが飲めないのはどのような場合ですか?
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 前兆を伴う片頭痛のある方
- 中等度以上の高血圧の方
- 静脈血栓症・肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患および既往歴のある方
- コントロールのつかない糖尿病の方
- 乳がんの方
- 重篤な肝障害、肝臓がん、肝腫瘍(良性・悪性)の方
などです。詳しくは、医師にご相談ください。
副作用について
ピルを服用して、太りませんか?
ほとんどの人の場合、心配はいりません。ピルと体重増加の根拠は認められないという結論が出ています。
ピルにはどのような副作用がありますか?
低用量ピルの副作用は極めて少ないです。
個人差はありますが、吐き気・頭痛・めまい・乳房が張る・不正出血・憂うつ感などの症状が出る場合があります。これらの症状は、2~3ヶ月でほぼ治まります。
個人差はありますが、吐き気・頭痛・めまい・乳房が張る・不正出血・憂うつ感などの症状が出る場合があります。これらの症状は、2~3ヶ月でほぼ治まります。
ピルのようなホルモン剤を服用すると癌になるときいたことがあるが大丈夫ですか?
癌になるのではなく、むしろ癌を予防できます。服用することで内膜が薄くなるので子宮体癌や卵巣癌のリスクをさげられます。ただし、乳癌は予防できないため、定期的な乳癌検診をおすすめしています。
ピルを服用すると血栓症になりやすいときいたが大丈夫ですか?
ピルを服用することで起こる血栓症の確率は1万人に3~9名と極めて低いものです。喫煙者や産後授乳している方の方がより血栓症になる確率が高いと言えます。
飲み合わせなどについて
ピルと風邪薬を併用しても大丈夫ですか?
市販の風邪薬であれば、問題ありません。
病院で処方される抗生剤のなかには、ピルの作用を減弱させるものがあるため、医師にかかる場合は「低用量ピルを服用している」と伝えてください。
病院で処方される抗生剤のなかには、ピルの作用を減弱させるものがあるため、医師にかかる場合は「低用量ピルを服用している」と伝えてください。
ピルとサプリメントの飲み合わせについて
ほとんどのサプリメントとの併用は問題ありません。
薬草の「セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)」を含むサプリメントは、ピルの作用を減弱させてしまいますので、併用に注意が必要です。
薬草の「セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)」を含むサプリメントは、ピルの作用を減弱させてしまいますので、併用に注意が必要です。
プラセンタ注射をしていますが、ピルとの併用は問題ありませんか?
問題ないという見解が多く、当院もそのように考えます。どうしても心配な方は医師にご相談ください。
妊娠などへの影響について
ピルを服用したら、妊娠しにくくなりませんか?
心配いりません。ピル服用で、いったん卵巣を休ませて、排卵を抑えるため、卵巣の老化防止に繋がります。ピル服用中止後、質の良い卵子の排卵が期待できます。望まない妊娠を避けるだけでなく、妊娠したいときに妊娠することが可能になります。
授乳中にピルを服用してもいいですか?
産後6ヶ月間、もしくは離乳するまでは服用をやめましょう。
服用初期(1~3ヶ月頃)でのマイナートラブル
ピルを服用始めてから頭痛や吐気、むくみがひどいです。
飲み始めて最初のうちは、ピルに慣れるまで頭痛、はきけ、むくみ等の症状がでることがあります。慣れてくるとしだいに治まることが多いです。飲み始めて最初の3シート目くらいまでは様子をみながら服用継続してください。仕事や普段の生活に支障がでるような場合はご連絡ください。
ピル服用始めたが、出血が続いている。量は少ないけれど大丈夫ですか?
飲み始めて最初のうちは、不正出血がだらだら続く場合があります。飲み始めて最初の3シート目くらいまでは様子をみながら服用継続してください。出血の量が多く、激しい下腹部痛を伴うような場合はご連絡ください。
服用継続中でのマイナートラブル
ピルを服用初めてしばらくたつが、服用途中で出血があったけど大丈夫ですか?
ピルの飲み忘れや飲みずれがあった場合、不正出血が起こる可能性があります。出血はしばらく続くと思いますが、様子をみてください。飲み忘れ等の心あたりがない場合、出血の量が多かったり腹痛があったりする場合は、受診をおすすめします。
ピルを服用始めてしばらくたつが、今回生理がこなかったけど大丈夫ですか?
ピルを服用すると子宮内膜が薄くなるため、出血の量が少なくなります。そのため、生理がとぶこともあるので問題ありません。次のシートでも生理が来ないようであればご相談さい。
服用方法について
ピルを飲み忘れてしまった。どうしたらいいですか?
飲み忘れに気づいたらすぐに1錠服用し、次の日から通常通りに服用してください。
避妊効果が下がったり、不正出血が起きたりするので気をつけてください。
避妊効果が下がったり、不正出血が起きたりするので気をつけてください。
今日の分のピルを飲もうとしたら、昨日の分を飲んでなかったことにきづいた。
昨日の分と今日の分、2錠一緒に服用してください。次の日から通常通りに服用してください。避妊効果が下がったり、不正出血が起きたりするので気をつけてください。
ピルを間違って2錠服用してしまった。大丈夫ですか?
問題ありません。次の日から通常通りに服用してください。
他院で手術を受けることになった。ピル服用はどうしたらいいですか?
手術日の4週間前からピル服用は中止してください。術後2週間以降から服用は再開できます。服用再開について他院の医師から指示があれば、それに従ってください。
そろそろ結婚して妊娠を考えている。ピル服用やめてもいいですか?
ピルは妊娠を希望される直前に、1シートを飲みきって中止してください。できれば、中止する前にご自身の現在の体調を知るためにも、診察をおすすめします。
避妊する必要がなくなった。ピル服用やめてもいいですか?
ピルは妊娠率の改善にもつながるので、妊娠を希望する直前までの服用をおすすめします。一度中止して再度再開するとなると、再開して最初の3ヶ月は血栓症のリスクやマイナートラブルが起こる確率があがるので注意してください。できれば、中止する前にご自身の現在の体調を知るためにも、診察をおすすめします。
ピルを服用していてすごく楽ですが、いつまで服用できますか?
閉経した方、50歳以降の方はピルを服用できません。もうすぐ50歳になられる方は、今後の避妊方法の相談も含めて、一度ご自身の現在の体調を知るために診察をおすすめしています。
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ピルをずっと服用しているが体に影響はないですか?
ピルを継続的に服用されている方には1年に1回ピル検診をすすめています。エコー検査で子宮卵巣に病気や異常がないか、ホルモン検査で異常がないかなど、一度ご自身の現在の体の状態を知るためにも診察をおすすめします
その他
ピル服用しているが、旅行の日に生理がかぶりそう。どうしたらいいですか?
ピルを継続服用されている方は簡単に生理日を変更できます。当院では生理日変更用のピルを1週間分処方しているため、受付の方までお越しいただき、ご相談ください。
ピルの種類を変えたいのですが、どうしたらいいですか?
ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品になるため、ファボワール・マーベロン間の変更はいつでも可能です。その他の種類への変更の場合は医師の確認が必要になります。
保険がきくピルがあると聞いたのですが、変えてもらえませんか?
保険がきくルナベルやヤーズは月経困難症などの治療のために服用する薬剤になります。避妊のために処方することができません。生理痛などの症状がある場合は、処方できる場合もあるため、一度診察を受けていただいてからご相談ください。
避妊のためにピルを服用しているが、他にどんな効果がありますか?
ピルを服用することで生理痛みや生理不順を改善することができます。また、子宮や卵巣をお休みさせることで、子宮・卵巣の病気の予防や悪化を防ぐことができます。肌荒れも改善するといわれています。妊娠率の改善にもつながるので、避妊の必要がなくなってもピルの継続服用をおすすめします。
ピルを服用開始してから生理痛が治まってきたので服用をやめようと思う。
ピルを服用しているおかげで痛み物質の原因といわれているプロスタグランジンの分泌を減少されていると言われています。プロスタグランジンとは、人間の体内にあるホルモンや神経伝達物質の中のひとつであり、生理中の主な働きは、子宮を収縮させ剥がれ落ちた子宮内膜を血液と共に経血として体の外にスムーズに排出させています。このプロスタグランジンの分泌量が多いと、過剰に子宮を収縮させてしまうため、一般的に生理痛といわれている下腹部の痛みや腰痛などを引き起こしてしまうのです。
服用をやめてしますと以前の生理痛が出る状態に戻る可能性があるので継続して服用するのをお勧めします。
服用をやめてしますと以前の生理痛が出る状態に戻る可能性があるので継続して服用するのをお勧めします。