小陰唇縮小
小陰唇とは?
小陰唇とは、大陰唇(陰部の外側の膨らみ部分)の内側にあるヒダの部分で、尿道口や膣を保護する役目があります。
小陰唇は、人によって形も大きさも違いますので、何が正常で、どこからが肥大している状態かという明確な定義はありませんが、一般的に、大陰唇から小陰唇がやや露出する程度なら正常の大きさですが、大きくはみ出し、下着にこすれて痛い場合は、大きすぎるといえます。
また、小陰唇が肥大することで、大陰唇と小陰唇の間に恥垢という分泌物の腐敗したアカがたまり、悪臭の原因になることもあります。
どのような治療ですか?
女性器の相談の中で一番多いのが小陰唇縮小術です、10代~70代と、幅広い年齢層の方が治療を希望されます。小陰唇の大きさ、色、形は個人差が大きく、形がいびつだったり、皮膚が下着からはみ出る程大きかったり、一部分だけ飛び出していて明らかな左右非対称な方がいらっしゃいます。小陰唇の皮膚が体質的に伸びやすくなっていたり、ダイエットなどの急激な体重変動、加齢による皮膚のたるみ、出産の際に小陰唇が損傷し、左右が不ぞろいになる場合などがあります。
小陰唇縮小術は、小陰唇の余分な組織を部分的に切除して形を整え縫合することで、女性器を生まれながらの自然できれいな形に整えるための施術です。小陰唇は繊細な部分のため、治療には高度な技術が必要ですが、血流がよく、粘膜状の組織のため、丁寧な施術を行えば回復が早く、手術跡も目立たず、パートナーに気づかれることは絶対ありません。当クリニックでは、私の長年の産婦人科専門医としての非常に多くの女性器の手術経験を生かし、解剖学的かつ機能的に丁寧な施術を行っています。
手術前には大きさや形など、患者様のご要望をしっかりと確認いたします。傷口の縫合は縫合糸が少なく、強く締めすぎず、創面を優しく合わせる様に縫合することで、局所での血行を良くし、炎症も少なく創傷治癒が良好となります。
どのような症状に適していますか?
- 小陰唇が大陰唇まではみだしている
- 足を閉じても小陰唇のヒダが立っている状態で上から見える
- 小陰唇がしわしわ、ぶよぶよしている
- 長年の擦れによる苦痛を取りのぞきたい
- 小陰唇の大きさ、左右の差、形のいびつさ、黒ずみなどで悩んでいる
- パートナーに大きさや形などを指摘されたことがある
- ショーツをはいた時や自転車に乗る時に痛みを感じる
- 性器にかゆみや炎症などを起こしやすい (カンジダ膣炎、細菌性膣症、外陰炎など)
- 性器に汚れが溜まりやすく、ニオイが気になる
- 尿が引っ掛かって排尿しづらかったり、尿の飛び方がおかしい
- 介護を受ける時のために、見た目を整えたい
- 他の病院で小陰唇縮小術を受けたことがあるが、まだ気になっている
- おりものが多い
小陰唇肥大の簡単チェック
- 両方の小陰唇をぴったりくっつけます
- そのまま軽くつまみながらひっぱります
- その後、ぱっと指を離します
すぐに開く方
特別大きいというわけではないようです。
それでもやっぱり気になるという方は、ご相談ください。
くっついたままの方
やはり、小陰唇が大きいといえるでしょう。また、その部分は、摩擦、黒ずみ、悪臭の原因となります。
治療の流れ
1.診療予約
手術のご相談、ご予約はお電話またはメールで受付しております。お電話でのご予約の方が優先となります。
診療状況などでご予約いただいた時間に診察できない場合もございますが、ご了承ください。手術は、完全予約制で行っています。
なお、現在手術の予定が混みあっており、診察のご予約日目安は手術希望日の2~3ヶ月前となっております。
TEL : 078-391-7887
2.デザインの相談と手術日の決定
診察時に小陰唇の大きさを確認し、希望の大きさ・形などをご相談ください。院長により丁寧なカウンセリングを実施いたします。婦人科的な疾患がないか診察します。カンジダ膣炎や細菌性膣症、尖圭コンジローマなどの感染症、粉瘤などの腫瘤があればこれらの治療を手術前に実施します。特にカンジダ膣炎や細菌性膣症は小陰唇の大きい方には頻繁にみられます。婦人科的疾患の治療と施術内容、費用等に納得いただいてから後日の手術となっております。最高の結果をだすため、カウンセリングと同日(初診時)の手術は実施しておりません。
ご相談内容と患者様のご都合に合わせて、手術日の日程を調整させていただきます。
3.手術当日
①麻酔(表面麻酔と局所麻酔)
術後の疼痛緩和と止血効果を上げるため、局所麻酔を行います。
②切除と処置
ご希望の大きさ・形になるよう、余分な部分を切除します。
例外的に縫合する場合には、吸収が早く、組織に反応を残しにくい比較的早い日数で吸収される吸収糸(溶ける糸)を使用するため、術後に傷跡が残りにくく、 局所の炎症を最小にすることができます。
傷口の縫合は縫合糸が少なく、強く締めすぎず、創面を優しく合わせる様に縫合することで、患部の血行を良くし、炎症も少なく創傷治癒が良好となります。高周波の熱エネルギーにより皮膚真皮層のコラーゲンを増生させ、赤ちゃんの様なハリのあるなめらかで、ほんのりピンク色で、ふっくらとした小陰唇に生まれ変わります。
4.アフターケア
当クリニックでは、手術後最低2回の検診を受けていただきます(検診費用は手術料金に含まれています)。
特に、術後7日以内の検診は、必ず受けて頂いております(遠方から来院の方にもお願いしております)。
治療料金
小陰唇縮小手術(片側) | 165,000円(税込) |
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小陰唇縮小手術(両側) | 275,000円(税込) |
※ 上記料金には、いずれも局所麻酔、手術、検診2回分の料金を含みます。
※ 術前検査は別途費用
治療後の注意点
- 傷をきれいに治すため、縫合はできるだけ強く締めつけないよう行うようにしています。そのため、手術後出血することがありますが、数日で出血はなくなりますので、心配ありません。
- シャワーは手術当日より可能ですが、入浴は医師の指示があるまで控えてください。
- 自転車、バイクなど、直接患部に刺激となるようなことは3週間控えてください。内出血をして傷が異常に腫れて、仕上がりに影響がでることがあります。
- 激しい運動は、4~6週後から可能です。
- 性交は4週目までお控えください。
- 腫れは4週目くらいでほぼ落ち着きます(個人差があります)。
※ 上記はいずれも標準的な場合で、個人差があります。
どうしても不安な方、完全に無痛をご希望の方は静脈麻酔(50,000円/税別)を併用する方法もあります。