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避妊相談|ピルだけではないミレーナという避妊器具について

避妊相談|ピルだけではないミレーナという避妊器具について

現在、日本においては男性主導のコンドームを用いる避妊が一般的ですが、近年、年齢やライフスタイルに合わせて女性も避妊に対し積極的な選択ができるようになってきています。医師やパートナーと相談し、さまざまな避妊法から個々のメリット・デメリットをよく理解した上で、納得できる避妊方法を選びましょう。

OCピル(低用量ピル)

卵胞ホルモンと黄体ホルモンという女性ホルモンを人工的に合成した薬です。 毎日同じ時間に服用することにより、ホルモンの働きで女性の体を妊娠中に近い状態にし、排卵を抑制します。低用量ピルの避妊効果は95~99%といわれ、飲み忘れることなく規則正しく服用していれば、ほぼ確実な避妊効果を得ることができます。

  • ピルを購入するには医師の診察が必要です。
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子宮内避妊器具

ポリエチレンなどでできた小さな器具を子宮内に入れることで、主に精子と卵子の受精を防いだり、精子が着床しないようにする避妊方法です。事前に医師の問診・検査を受けていただきます。挿入は生理開始後5日以内に行います。子宮内避妊器具は、特に以下のような方に最適な避妊方法です。

  • 出産経験のある方(出産経験のない方も相談により可能です)
  • 授乳中の避妊(ミレーナも授乳中に使用できますが、第一選択ではありません)
  • 低用量ピルによる避妊ができない方
子宮内避妊器具の種類と特徴
  FD-Ⅰ ノバT ミレーナ
素材 合成樹脂とプラスチック 合成樹脂と銅イオン(380mg) 合成樹脂と黄体ホルモン不可(レボノルゲストレル52mg)
作用 受精卵の着床を防ぐ 子宮内への精子進入を抑える
受精を防ぐ
受精卵の着床を防ぐ
子宮内への精子進入を抑える
受精を防ぐ
受精卵の着床を防ぐ
月経量が減少する
避妊効果 80~95% 99.4% 99.8%以上
挿入期間 5年 5年 5年
費用 ¥32,400(税込) ¥54,000(税込) ¥75,600(税込)
  • 上記費用には、初回生理後の検診費も含みます。
  • 挿入後、初回生理後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に必ず来院の上、検診を受けてください。以後、6ヶ月ごとに来院していただきます。
  • まれに器具が脱出することがあります。再挿入の際は、各器具の実費が必要となります。
  • 初回生理後の検診時に器具が脱出もしくはズレていた方は、FD-I(¥22,000)での再挿入が可能です。

緊急避妊法(アフターピル)

避妊の失敗など緊急の妊娠回避のための避妊法です。黄体ホルモン剤のレボノルゲストレルを服用し、排卵抑制、受精抑制、受精卵の着床を防ぐことで妊娠を回避します。性行為後、72時間(3日)以内にお越しください。妊娠を避けたいのであれば、継続的な避妊法をおすすめします。

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当クリニックでは、低用量ピルによる避妊をお勧めしていますが、低用量ピルによる避妊ができない方などには子宮内避妊器具の挿入を行っています。避妊をお考えの方は、一度ご相談ください。望まない妊娠から自分を守るのは自分だけです。

子宮内システム「ミレーナ」

ミレーナは、ピルの持つ高い避妊効果とリングが合体した薬で、子宮内に黄体ホルモンを持続して放出する子宮内システム(Intra Uterine System:IUS)です。

ミレーナ本体はT字型をしていて、柔らかいプラスチックでできています。このT字型の縦の部分から黄体ホルモン(レボノルゲストレル)がゆっくり持続的に放出され、一度装着すれば最長で5年間効果が継続します。

ミレーナは、ピルの持つ高い避妊効果とリングが合体した薬で、子宮にだけ薬が効きます。体全体に薬が効くピルとは違い、子宮だけに効果をもたらすため、体調の変化が少ないことが特徴です。本来、長期避妊目的で用いられていましたが、近年、過多月経や生理痛などに対して非常に有効な治療法として注目され、2014年9月からは、過多月経の治療に対して、同じく11月には「月経困難症」の治療に対して、ミレーナが保険適応となりました。

ミレーナは、今まで副作用などのためにピルを使えなかった方、また、ピル服用に伴う最大のリスクとされる「血栓症」が心配される30代後半から40代以降の方、肥満体型の方、喫煙をされる方にもおすすめです。
ピルのように薬を飲む必要がなく、最長5年間交換しなくても大丈夫な上、ピルと比較しても価格も安いので大変おすすめです。

ミレーナとピルの違い

  • ミレーナ
  • 子宮に薬が効く
  • 卵巣の働きは変わらず、排卵がおこる
  • 喫煙や内服薬とは関係なく使用できる
  • 体調の変化が少ない
  • ピル
  • 体全体に薬が効く
  • 卵巣で排卵がおこらなくなる
  • 喫煙や他の内服薬との関係で服用できないことがある

ミレーナの効果

過多月経・月経困難症の治療効果

ミレーナから放出されるレボノルゲストレルは、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、内膜が薄くなり、月経量を減少させるとともに、月経痛を軽くします。そのため、特に子宮内膜症(腺筋症)の治療に有効です。
また、子宮筋腫、子宮内膜増殖症、特に原因がない過多月経にお悩みの方にもおすすめです。

避妊効果

※ミレーナを避妊のために使用する場合には、保険は適用されません。
ミレーナから放出されるレボノルゲストレルは、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、内膜は薄い状態となり、妊娠の成立(受精卵の着床)を妨げたり、子宮の入口の粘液を変化させて、精子が膣の中から子宮内に侵入するのを妨げたりすることで避妊効果を発揮します。
高い避妊効果がありますが、それでも100%妊娠が防げるわけではなく、ミレーナを1年間使用している間に妊娠する確率は、約500人に1人です。

ミレーナ装着の流れ

  1. 問診と診察
    まず初めに、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内膜増殖症などの疾患を確認し、ミレーナによる治療が有効かどうか判断するため、問診と診察を行います。
  2. ミレーナの挿入
    問診と診察により、ミレーナによる治療が期待できると判断した場合は、ミレーナを子宮内に挿入します。
    ミレーナは妊娠していないことを確認するためと、子宮口が開いているために月経中に挿入します。月経3~5日目に挿入をおすすめします。
  3. 定期検診
    ミレーナは、挿入後も定期的な検診が必要です。過多月経の方は疾患(筋腫や腺筋症、内膜症)の程度に応じて検診間隔が異なりますので、それぞれの患者様の状態に合わせて、定期検診を実施します。
    基本的に挿入後、1ヶ月後、3ヵ月後、半年後、1年後以降、1年ごとに検診があり、5年後に抜去します。
  • ミレーナ装着後、日数の経過とともに月経の回数が減り、1年後には約20%の方は月経が起こらなくなります。これはミレーナの成分であるレボノルゲストレルの効果によって、子宮内膜が薄くなることによるものです。
  • ミレーナ装着中に月経がおこらなくなることは、必ずしも妊娠または閉経を示すものではありません

装着後の注意

ミレーナを装着後、以下のような症状が現れた場合は、ただちに当クリニックを受診してください。

  • 出血、下腹部痛、腰痛、おりものなどの症状が数日現れることがありますが、その症状が長く続くときやひどい場合
  • 異常な痛みや出血があった場合
  • 前回の月経から6週間以内に月経が起こらない場合
  • 嘔吐、食欲不振等の妊娠の兆候が現れた場合

副作用について

ミレーナを装着後、次のような副作用が起こることがあります。症状が長く続くときやひどい場合は、当クリニックを受診してください。

  • 月経出血日数の延長
  • 月経時期以外の出血
  • 月経周期の変化
  • 腹痛
  • 卵巣のう胞(通常はホルモン変化に伴う一時的なもの)
  • IUS除去後の出血

その他、次のようなことにも注意が必要です。

  • ミレーナの脱出(ミレーナが気づかぬうちに抜けてしまうこと)
  • ミレーナの穿孔(ミレーナが子宮の壁に入り込んでしまうこと)
  • 骨盤内炎症性疾患(子宮や卵管等、骨盤内に炎症が起こること)

以上のことは定期検診とミレーナの使用期限を守れば、いずれも心配はいりません。

挿入費用

ミレーナ自費挿入費用 75,600円(税込)

 過多月経(月経の経血量が多い)等の症状があれば挿入に保険が適応される場合もあります。

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